那須伊王野カントリークラブ(栃木県)令和7年12月31日をもって閉鎖

  • 2025.08.07 お知らせ

 会員には預託金全額返金対応、跡地はメガソーラーに

 那須伊王野カントリークラブが令和7年8月1日付けで「ゴルフ場閉鎖のお知らせ」をゴルフ場のHPで公表した。

 案内では、同クラブは1975年8月7日に開場し、本年開場50周年を迎えるところだが、「この間、オイルショックを始めバブル経済の破綻・東日本大震災や放射能汚染・コロナ禍など数々の試練に遭遇しましたが、何とかこれらを乗り切ってまいりました。しかし、ゴルフ場を取り巻く環境は依然として厳しく、ゴルフ場の存続可能性を追求しあらゆる方策を検討しましたが、今後起こり得る様々な難題を熟考の上、最終結論としてゴルフ場の営業は2025年12月31日を最終営業日と設定し、それ以降閉場するという結論に達しました。極めて心苦しく残念ではありますが、これも現在の経営状況を勘案すれば致し方ないと考えざる得ません」と理解を求め、「ゴルフ場閉鎖後も当分の間、残務整理及びコース巡回などで管理人が駐在しておりますので連絡を取ることは可能です」と支配人名で報告した。

 同ゴルフ場は1975年8月に藤和那須CCの名称でオープン。藤和不動産㈱の100%子会社だったが、合理化策から2005年に同ゴルフ場を手放し、新経営者の下で同年、現名称に変更。さらに民事再生法を申請して、リソルがスポンサーとなる民事再掲計画案が同年11月に成立した。その後韓国の実業家が買収し、2008年12月に同CC経営の那須伊王野カントリークラブ㈱は韓国系に代表者が交代し、21年4月末にはリソルへの運営委託を解消し、直営となっていた。

 再生手続により継続会員は4%近くが新預託金(10年据置き)で支配人によると、「一昨年頃から経営継続が検討材料となり、今年4月にオーナーが交代した。新経営母体は日本の太陽光発電事業も行う会社で、メガソーラ整備は3~4年先になりそうだが、ゴルフ場営業継続は望んでいないことから年内でゴルフ場営業を終了することになった。最近は経営が厳しくなり、当地はまだ最高気温が32~33度だが暑さもあって来場者数が少ない。会員へは7月に書状で案内し、プレー継続を望む方には近隣ゴルフ場を紹介、返金は9月1日から行う」と話している。返金する預託金は17~30万円で額面全額を返金する。正会員は退会あって180名ほどになっていたという。

那須伊王野カントリークラブ・つばさHPへ⇒https://www.tsubasagolf.jp/course/course625536a6a5bef/