亀山湖CC(千葉県)経営の㈱東京ベイサイドリゾート、特別清算開始申請

  • 2021.02.28

 ㈱東京ベイサイドリゾートは1月21日、千葉地裁に特別清算開始を申請した。同社は21日に臨時株主総会を開き、解散を決議していた。

 同社はゴルフ場経営を目的に平成元年8月に設立され、同年12月に㈱みのる開発が進めていたゴルフ場計画を引き継いだ。平成3年には工事に着手しており、その当時(旧名称=ラ・コンテスブリューGC)は内野屋工務店(平成10年に破産)を中心に大成建設や千葉興銀、旧・富士銀行、旧・安田火災海上等の芙蓉グループ企業が出資していた。ゴルフ場は亀山湖CC(18H)としては平成8年11月に開場したが、預託金や金融機関からの借入金が経営を圧迫。平成18年8月に民事再生法を申請し、翌年1月に再生計画案が可決し、認可決定を受けていた。

当時の再生計画案は自主再建型で、退会会員には一般債権者と同様に〝2億5000万円以下の部分は95%カット〟(2億5000万円超は99・5%カット)で、残りを平成19年~22年の各年5月末に均等分割(計4回)で弁済。一方、継続会員の預託金は73・5%カットで、残りの26.5%を新預託金(平成23年3月末日まで据置き、抽選弁済採用)にすることとなっていた。 この再生手続きは認可決定3年後、決まりにより終結決定を受けて終了。抽選弁済は続けていた。 申請代理人によると、今回は再生手続き当時に想定していなかった環境の変化があり、売上が伸び悩み、一昨年の2度にわたる台風と昨年のコロナにより、状況を打破するには至らなかったという

 今回の申し立てにあたって、リソルホールディングス㈱をスポンサーに選定し、昨年12月25日に亀山湖CCの事業承継に関する契約を締結していた。 なお、ゴルフ場は4月1日に会社分割により新設する㈱亀山湖カントリークラブ(君津市)が承継し、リソルグループ傘下でゴルフ場営業を続けて行く予定。

 負債総額は預託金債権者約450名(預託金合計13.2億円)と金融機関に対して約20億9800万